■風水害から身を守る
大雨や台風による風水害は、日本のどこでも発生する可能性のある災害ですが、防災気象情報の入手など、早めの対策を講じることで被害を軽減することが可能です。
近年、世界的に大規模水害が多発し、また、地球温暖化の進行に伴う大雨の頻度の増加や海面水位の上昇など懸念される予測も出されています。
日本でも、一日の降水量200mm以上あるいは、1時間降水量が50mmを超すような大雨の発生頻度が増加傾向にあります。
■集中豪雨とは
集中豪雨は、積乱雲(雷雲、入道雲ともいわれる)が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより起きるものです。狭い範囲に数時間にわたって強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらします。非常に激しい雨が、何時間も同じ場所に降り続けば、重大な土砂災害や洪水等を引き起こします。
どのような災害が起きるの?
*河川が急に増水、氾濫
*家屋は浸水し、道路が冠水
*土砂崩れやがけ崩れが発生
*地下街や地下室への水が流れ込む
■身を守るために
【日頃の備え】
*避難場所、避難経路を確認
*非常持ち出し品の点検
*過去に起きた水害や土砂災害の有無を確認
風水害は、地形による影響を大きく受ける災害ですから、住んでいる地域で過去に水害や土砂災害の被害があったかどうかを確認し、危険地域を把握しておくことが有効です。ただし、過去に経験の無い災害が起きることもありますので注意が必要です。
■防災気象情報で早めの対策
*最新の気象情報をチェック
*大雨警報や洪水警報が発表されたら避難準備
警報、注意報等の防災気象情報は、テレビやラジオの速報や市町村の防災無線で放送される他、天気予報サービス177番、
ホームページ(気象庁等)や携帯端末用サイト(国土交通省防災情報提供センター等)やスマートフォンのアプリ等でも
確認できます。
■避難は状況に即して判断・行動
*
危険が迫る前に早めに避難
*
浸水の中の避難は非常に危険
*
大雨、強風、水深がひざ上まであるなど、無理に避難するよりも、2階など高いところにとどまる方が安全な場合もある
避難勧告、避難指示等の避難に関する情報は、市町村から発表されます。しかし、すぐにその情報が手元に届かない場合も
あります。発表される大雨情報、水位情報だけではなく、周辺の状況にも注意して、自主的な早めの避難を心がけましょう。
やむを得ず浸水の中を避難する場合は、十分な注意が必要です。必ず靴を履き(サンダル、長靴は避ける)、長い棒で水の
中の側溝や蓋のあいたマンホールの穴、障害物などを確認して身を守りましょう。
また、自宅等の建物の上階への移動やその場に留まるような行動も有効である場合もありますので、置かれた状況に応じた
適切な判断をすることが重要です。
■土砂災害に注意
集中豪雨や長雨で地盤がゆるむと、土砂災害(土石流、地すべり、がけ崩れ)が発生しやすくなります。
ハザードマップの確認や、大雨の際に土砂災害警戒情報の発表に注意しましょう。土砂災害警戒情報とは、土砂災害発生の危険度が
高まった際、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。市町村による避難勧告等発令や住民の自主避難開始の判断の参考
となるものです。また、土砂災害の前触れ(前兆現象)のような異変を感じたら、すぐに周囲の人や自治体などに知らせ、安全な場所に
避難しましょう。
■土石流の前兆現象等
*川の流れがにごり、流木が混じりはじめる等
*雨は降り続いているのに、川の水位が下る等
* 山鳴りがする等
■地すべりの前兆現象等
* 沢や井戸の水がにごる等
* 地割れができる等
* 斜面から水が噴き出す等
■がけ崩れの前兆現象等
*がけから小石がバラバラと落ちてくる等
*がけから水が湧き出ている等
*がけに割れ目が見える等
■都市型水害に注意
近年、都市型水害と呼ばれる災害が発生しています。舗装が普及した都市部では、雨水が地中にしみ込みにくくなっていることも影響し、集中豪雨等により河川や下水の排水処理能力を超えた雨水は低い場所に集まり、短時間のうちに浸水します。特に地下街や地下室、アンダーパス等は、雨水の流入で水没する危険があります。たとえ近くに川がなくても「水害」への注意が必要です。
日頃の備えとして、情報収集し、非難のタイミング、非難の場所の把握はいざと言う時の判断や行動に活きて来る重要な防災対策です。大切な家族の命を守る為に、日頃の備えを準備しておきましょう。
風水害から身を守る:防災情報のページ:内閣府引用
http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h24/67/special_01.html
川西市防災マップ(ウェブ版)
グーグルマップ無償版を用いて、浸水想定区域・家屋倒壊等氾濫想定区域・土砂災害警戒区域等などの危険箇所、避難所の
位置等をウェブ上で確認できます。
「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)では、全国の様々なハザードマップの閲覧が可能です。
国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
http://disapotal.gsi.go.jp/
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