設備リフォーム

一口に給湯器と言ってもガス式、電気式、ハイブリッド式など様々な種類があります。このページでは給湯器、太陽光発電及び今後普及が予測される蓄電池や電気自動車を蓄電池代わりに使えるようにするV2Hに関してご説明いたします。後々後悔しないためにも初期費用だけではなく、ランニングコストも踏まえてベストな選択は何なのか一緒に考えましょう。

給湯器

●エコジョーズ(ガス)

一昔前のガス給湯器を余熱利用ができるように改良された商品で、新築戸建てにおいて最も一般的な給湯器です。暖房機能付きだと温水式の床暖房や浴室乾燥機も使えます。高効率な給湯器の中では最も安い初期費用で設置が可能です。 

●エコキュート(電気)

1の電力を、空気の力で3～4倍に増やして使える電気式の給湯器です。IHクッキングヒーター等を併設することで、住宅にガス機器が一切ない「オール電化」住宅にすることが可能です。すると関西電力と昼間の電気代は高いが深夜料金が安い「はぴeタイム」の契約ができ、深夜にお湯を沸かして貯めて昼間使うと電気代がお得になります。湯切れの心配があるので、昼間電気を使うことが少ない家庭に向いています。

●エコワン(ハイブリッド)

エコキュートのようにヒートポンプ付きなので省エネですし、湯切れ対策用のサブ給湯器としてエコジョーズが付いています。但し、貯湯タンクが小さくはぴeタイムも利用できないので、オール電化と比べて電気代がお得になるわけではありません。またオール電化のように電気使用量を増やすわけでも、床暖房・エネファームのようにガス使用量を増やすわけでもないため、インフラ会社からの支援が乏しく初期費用は安くありません。

●エネファーム(ガス)

都市ガスから水素を取り出し空気中の酸素と化学反応することで発電する家庭用燃料電池です。一日中発電しながらお湯を作り、一般的に家庭で使う約7割の電気代をまかなうと言われていますが、市販されている給湯設備の中ではずば抜けて初期費用が高いです。温水式の床暖房や浴室乾燥機と大変に相性の良い商品です。太陽光発電と併設することで「W発電」になり、家庭ではエネファームの電気を最優先で使います。

太陽光発電

【売電について】

2009年に施工されたFIT法により固定価格買取制度が始まり、太陽光で発電した電力を固定価格で一定期間継続して電力会社に売れるようになりました。10kW未満は10年間、発電し家で使った分の余りを電力会社に売電できます。10kW以上は20年間、発電した全てを売電できます。2012年に10kW以上分の法整備がなされ一気に日本全国で産業用の太陽光発電が普及しましたが徐々に単価下落の影響を受け落ち着きました。

【設置時の注意点】

・太陽光の設置エリアについて

太陽光を受けて発電するため日照時間が重要です。この点において、2014年のデータによると兵庫県の日照時間は全国平均を上回る16位ですので川西市も太陽光設置エリアとして問題はないようです。但し、周辺の建物によって屋根が影になることもありますので周辺環境の確認は必須です。

・太陽光発電設備自体について

太陽光発電を検討する際には実発電量が重要視されます。パネル自体の発電効率もですが、パネルが発電した電気を家庭で使えるように変換するパワコンの変換効率等が影響します。現在はシミュレーションのみでなく、実発電量のデータも公表されていますので参考にすると良いでしょう。

・太陽光を載せる屋根について

真南向き・一面設置・屋根勾配30°が最も発電すると言われています。それを基準とすると、向きが真東や真西だと約15%、陸屋根のような屋根勾配0度だと約10%発電量が減少します。真北向きは発電量が約35%減少しますし反射の問題が発生するため、設置NGとするメーカーもあります。

蓄電池/V2H

2009年に10kW未満の太陽光を設置された方は2019年に10年間の固定買取制度が終了しました。そんな方にとって余った電気は安い単価でしか売れなくなるため、余った電気を貯めて家で使うという自家消費の動きが進んでいます。

そのために必要なのが蓄電池！メーカーや容量により値段も様々で、市販されている最大の物で2日弱の電気をまかなえます。電気自動車をお持ちの方もしくは新車/中古問わずご購入予定の方は、電気自動車を蓄電池代わりに使うことができるV2Hを検討されるようです。乗用車タイプの電気自動車なら4～5日分の電気をためることができるため防災の面で大変に優れています。

【社内研修会の様子】